「アンリ4世へのマリーの肖像画の贈呈」 ピーテル・パウル・ルーベンス Peter Paul Rubens
「アンリ4世へのマリーの肖像画の贈呈」The Presentation of the Portrait of Marie de’ Medici
ピーテル・パウル・ルーベンス Peter Paul Rubens
マリー・ド・メディシスは、1600年10月5日にフランス王アンリ4世の二番目の王妃となった。
『マリー・ド・メディシスの生涯』は、個々の作品としても連作全体としても極めて高く評価され、価値ある芸術品だと見なされてきた理由として、歴史的要素も考慮の一つに入れる必要がある。この『アンリ4世へのマリーの肖像画の贈呈』は、絶対君主制の幕開けともいうべき時代に描かれた作品で、当時では王権はその肉体的存在を超越したものだとみなされていたことに留意する必要がある。そのため、マリーはこの世に生を受けて以来、死が運命づけられた余人よりも豪奢な生涯を送ることとなった。『アンリ4世へのマリーの肖像画の贈呈』に自身を意味する象徴物と共に描かれている古代の神々は、この作品の鑑賞者に対して絶対君主制の概念をこれ以上ない形で提示する機能を果たしているのである。
制作 : 1622年 – 1625年
種類 : 油彩
所蔵 : ルーヴル美術館
出典:「マリー・ド・メディシスの生涯」『ウィキペディア日本語版』2022年2月2日 (水) 21:24 UTC、
URL: https://ja.wikipedia.org
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