「キリスト昇架 」(左翼パネル) ピーテル・パウル・ルーベンス Peter Paul Rubens
「キリスト昇架」The Elevation of the Cross
ピーテル・パウル・ルーベンス Peter Paul Rubens
中央パネル、左翼パネル、右翼パネルの3つの部分から構成される三連祭壇画であり、三面鏡のように開閉できるようになっている。
※画像は【左翼パネル】
左翼パネルの画面の手前には、多くの女性や子どもたちが悲嘆に暮れている様子が描かれている。最も手前に描かれた女性は、大きく身体をのけ反らせており、幼い子どもが彼女にしがみついている。老婆は目を大きく見開き、キリストを見つめている。後方には、聖母マリアと洗礼者ヨハネの2人が事の成り行きを見守る姿が描かれている。
左翼パネルの裏側には、2人の聖人の姿が描かれている。
ルーベンスは、1600年から1608年までの間に中断を入れながらイタリアに滞在しており、その後、故郷のアントウェルペンに帰って最初に製作された本作は、ネーデルランドにバロック美術と呼ばれる様式が広まるきっかけとなった。ルーベンスは、『キリスト昇架』を完成させてから、ほとんど時間が経たないうちに、『キリスト降架』の製作に取りかかっている。
制作 : 1610年 – 1611年
種類 : 油彩、板
所蔵 : 聖母大聖堂、アントウェルペン
出典:「キリスト昇架」『ウィキペディア日本語版』2022年2月2日 (水) 19:51 UTC、
URL: https://ja.wikipedia.org
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