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「眠る女」 ヨハネス・フェルメール Johannes Vermeer


 
 


 
「眠る女」 A Maid Asleep
 
ヨハネス・フェルメール Johannes Vermeer
 


 
フェルメールによる、室内の女性を描いた作品としては、最も初期のものとされる。画中にあるライオンの頭部の飾りのついた椅子、東洋風の絨毯、白いワイン入れなどは、以後のフェルメールの作品にしばしば登場する。テーブルの上の2つのワイングラス(1つは倒れている)は、女が酒に酔って眠り、家庭の主婦としての勤めをおろそかにしていることを暗示している。テーブルの上の果物の鉢も性的な堕落を示唆するものである。女の背後の壁に掛けられた絵は、暗くてよく見えないが、キューピッドが仮面(虚偽の愛)を踏み付けている様子がわずかに見える。女の背後の開けっぱなしのドアの向こうには隣の部屋が見える。X線写真によると、絵のこの部分には犬(やはり性的なものを示唆する)と、一人の男が描かれていたが、後に画家によって塗りつぶされたことが明らかになっている。
 
制作 : 1657年頃
種類 : カンヴァス、油彩
所蔵 : メトロポリタン美術館(アメリカ合衆国、ニューヨーク)  
 
 
出典:「眠る女」『ウィキペディア日本語版』2022年5月27日 (金) 17:26 UTC、
URL: https://ja.wikipedia.org

 
 
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